MBP®ニュース
2005.4.15

雪印乳業 「MBP®」の研究開発により、IFTから
世界的に権威ある『産業発展功労賞』受賞が決定しました

 雪印乳業株式会社(本社:東京都新宿区 代表取締役社長:高野瀬忠明)はこのたび”牛乳や母乳に含まれる天然の微量タンパク質MBP®”の研究開発と商品化への応用ならびにこれまでの販売実績等の活動について、世界有数の食品科学関連団体である『食品技術者協会(Institute of Food Technologists 以下IFTといいます )』から『産業発展功労賞(Food Technology Industrial Achievement Award)』を受賞することが決まりました。
 今年7月にアメリカ・ニューオリンズで開催される世界で最大規模のIFT年次学会および食品・食品素材展示会『 The IFT Annual Meeting + Food Expo 』において、雪印乳業はこの『産業発展功労賞』を正式に受賞いたします。




 『産業発展功労賞』は、食品科学の技術革新に対する顕著な貢献に対し、世界中から応募のあった候補の中から、賞に最も相応しいもの1件について毎年一団体に与えられる名誉ある賞で、研究開発や生産技術に基準がおかれ、民間および公的機関の著名な科学者により審査・決定されます。このたびの受賞は、弊社のMBP®の研究開発に加え、これまでの各種商品や他社様を含めた販売実績が世界的に高く評価されたものです。

 雪印乳業では10年以上にわたる研究の結果、MBP®を発見し、2001年にはMBP®を強化した乳飲料を発売しました。さらに、清涼飲料水「毎日骨ケアMBP®」は特定保健用食品(トクホ)として許可されました。その後も乳製品を中心に商品へ応用し、また他社へもライセンス許諾を実施しており、現在は幅広い商品展開に至っています。また2004年には、MBP®ライセンスビジネスの海外展開を進める合弁会社を設立し、韓国では既に海外展開第一号となる商品も発売されています。


〔食品技術者協会(Institute of Food Technologists:IFT)〕
食品産業での位置付けは世界有数の協会との評価を得ており、会員数は約3万人。60年以上の歴史を有し、アメリカ・シカゴにメインオフィスを置く。全世界の食品産業界、大学、研究機関等多岐にわたるスペシャリストたちの集まりで、食料と農業の種々の局面の科学と技術に関与し、バイオテクノロジー、食品微生物、食品工学等22の分科会がある。非営利団体。

〔産業発展功労賞(Food Technology Industrial Achievement Award)〕
1959年に設けられた賞。食品の機能開発・生産技術等の発展に顕著な功績をした企業や研究機関等で該当者がある限り毎年与えられる。審査は、産業界、研究者、政府の著名な科学者らによるもので、食品科学の技術革新に対する重要度に基準が置かれる。IFTの他の賞が個人の研究者に与えられるのに対して『産業発展功労賞』のみが企業や研究機関に与えられる。日本の企業・団体では2000年に太陽化学株式会社が、2001年にカルピス株式会社がそれぞれ受賞。

■MBP®の概要
〔MBP®研究の概要〕

雪印乳業(株)では、「牛乳が骨の健康に有用である」「牛乳中には骨形成に必要なカルシウムが豊富に含まれている」という、従来より良く知られている事象を背景に、「カルシウム以外にも骨代謝に影響を及ぼす成分が乳に含まれる可能性がある」として10年以上に亘り研究を進めていました。そして乳塩基性タンパク質「MBP®」を発見し、2001年には「MBP®」を強化した乳飲料を発売、2002年には清涼飲料水「毎日骨ケアMBP®」が特定保健用食品として許可されました。その後も乳製品を中心とした商品への応用、他社へのライセンス許諾を進め、現在のような幅広い商品展開に至っています。

〔MBP®のはたらき〕
MBP®は、牛乳や母乳に含まれる微量の塩基性タンパク質のこと。もともと牛乳にはタンパク質が豊富に含まれていますが、MBP®はそのタンパク質全体の中でも、ほんのわずかしか含まれていません。
MBP®の最大の特長は、骨をつくる骨芽細胞を増やし、骨を壊す破骨細胞のはたらきを調節する点にあります。カルシウムをしっかり摂っても、肝心の骨をつくる力が弱っていてはカルシウムは骨に付きません。MBP®は骨の細胞にはたらきかけることで、骨そのものを元気にし、骨にカルシウムが付きやすくすると同時に、骨からカルシウムが溶け出すことを防いでくれる画期的なタンパク質です。

〔MBP®配合商品の展開〕

  商品名 商品カテゴリー 会社(販売会社)名
1 毎日骨ケアMBP®     *特定保健用食品 清涼飲料 雪印乳業(株)
2 スライスチーズ脂肪分ひかえめ プロセスチーズ
3 毎日骨太MBP®チーズキャッチ プロセスチーズ
4 毎日骨太MBP®ベビーチーズ プロセスチーズ
5 毎日骨太MBP®スキム
毎日骨太MBP®スティックタイプ
スキムミルク
6 毎日骨太 乳飲料 日本ミルクコミュニティ(株)
7 アカディ 乳飲料
8 アカディモーニング 乳飲料
9 毎日骨太ヨーグルト はっ酵乳
10 毎日骨太のむヨーグルト はっ酵乳
11 SENOBY(セノビー) 清涼飲料 ジェイティフーズ(株)
12 ビーンスタークつよいこ フォローアップミルク ビーンスターク・スノー(株)
13 ロッテMBP骨将軍 清涼飲料 韓国・ロッテ七星飲料(株)

以 上

本件に関するお問い合わせ先
雪印乳業(株) パブリックコミュニケーション室
Tel : 03-3226-2124

■参考
〔MBP®の歴史〕
1987年 雪印乳業(株)技術研究所にてカルシウム研究開始。
1989年 【MBP®研究を開始】カルシウム研究の過程で、カルシウム以外に骨の量を増やす成分があるという仮説を立てる。
1990年 【MBP®の原型発見】乳清タンパク質中に骨芽細胞の増殖を促進する成分があることを発見。
1991年 動物実験により乳清タンパク質中の成分が骨の強度を高めることを確認。
1993年 【MBP®の発見】有効成分が乳清タンパク質中の塩基性画分に存在することをつきとめる。
1995年 【MBP®と命名】乳塩基性タンパク質を開発。
1997年 MBP®中の骨形成促進成分を発見。
1998年 MBP®中の骨吸収抑制成分を発見。
1999年 MBP®がヒト(健康な女性)で有効であることを証明。
2000年 MBP®がヒト(健康な男性)で有効であることを証明。
2001年 【MBP®の商品化】骨の健康を応援する商品展開開始。
2002年 「毎日骨ケアMBP®」が特定保健用食品(特保)として許可される。
2003年 11月 オーストラリアン・コーポラティブ・フーズ・リミテッド社に対するMBP®使用許諾に基本合意。
2004年 1月 韓国ロッテ・グループとのMBP®ライセンスビジネスについて基本合意。
4月 伊藤忠商事(株)との共同出資による合弁会社「(株)アイ・エイ・エス」設立。
9月 韓国ロッテ・グループ(ロッテ七星飲料(株))より、韓国市場最初のMBP商品を発売。

〔MBPに関する代表的な学会発表・表彰等〕

学会発表

1997年4月
1997年度日本農芸化学会大会
「牛乳に含まれる骨芽細胞増殖因子の同定」
1999年5月
第53回日本栄養・食糧学会大会
「乳塩基性タンパク質による骨吸収および破骨細胞の形成抑制効果」
2001年3月
2001年度日本農芸化学会大会
「乳塩基性タンパク質(MBP)による骨形成促進効果および骨吸収抑制効果」について 7件
2001年8月
第19回日本骨代謝学会学術集会
「乳塩基性タンパク質(MBP)による骨形成促進効果および骨吸収抑制効果」について 3件
優秀ポスター賞を受賞
2002年10月
第17回日本更年期医学会学術集会
「乳塩基性タンパク質(MBP)のヒトにおける骨密度増加および骨代謝改善効果」
学術奨励賞を受賞

論文発表

2001年4月
2001年日本農芸化学会英文誌 Bioscience, Biotechnology and Biochemistry
「健康な女性ボランティアにおける乳塩基性タンパク質(MBP)の骨代謝に及ぼす効果」
2001年6月
2001年日本農芸化学会英文誌 Bioscience, Biotechnology and Biochemistry
「乳塩基性タンパク質(MBP)は健康な成人男性において骨形成を促進し、骨吸収を抑制する」
優秀論文賞を受賞

官公庁表彰

2002年4月
文部科学省科学技術功労者等表彰
「乳塩基性タンパク質(MBP)の機能解明に関する研究」
明海大学教授 久米川正好
文部科学大臣賞を受賞
2003年11月
平成15年度(第4回)民間部門農林水産研究開発功績者表彰
「骨強化機能を有する乳塩基性タンパク質『MBP』の発見とMBP応用新商品の開発」
雪印乳業株式会社 常務取締役 川成眞美
社団法人農林水産先端技術産業振興センター会長賞を受賞

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